3日目。
夜が明けたのか、それともあの世に来たのか。
いまだ晴れず、ただ全てが白い霧に包まれる。
これは夢か現実か
地上遥か3000mに賽の河原は現れる。
早朝、濡れたテントを畳みザックに押し込む。
晴れていれば、再び槍ヶ岳山頂までアタックするつもりであったが、
昨日と状況は変わってはいなかった。
仕方がないので、再び来ることを誓い、槍ヶ岳を後にした。
まぁ、また来る理由が出来た訳だ。
大喰岳に向かう途中雪渓を目にした。初めて万年雪を見た。
中岳を過ぎても天気は相変わらず。
霧の中を歩き続け、南岳の手前で、人(Fさん)に会った。
その人はこちらに話しかけて来た。
話によると同じルートを行くようだったので、一緒に行くことにした。
そして、今日のこの天気の状況から、この先の大キレットを渡るのは
大変危険であると知った。
Fさんは今日はもうこの先の南岳小屋で泊まり、天気が回復するのを
待つ方が良いと言ったので、僕も賛成し、今日の移動は2時間半で終わった。
受付を済まし、さっき畳んだテントを再び張り、、寝袋に潜り込んでラジヲを付けた。
ラジヲでは、沖縄音楽のスペシャル番組をやっていた。
北アルプスの稜線で沖縄音楽を聴きながら、午前8時から、ごろ寝していた。ずーっと・・・
17時40分
ついに霧は姿を消し、太陽が見えました。
いつか晴れる時が来るようです、夕方ようやく太陽が姿を現した。
そしてFさんが「今日俺誕生日なんだよね」と言ってました。
今日中に晴れて良かったっすね・・・
しかもこの天気でさらに初体験のブロッケン!
手を振ったらやつも手を振りました。
おーっ!すげぇ!
そしてとうとう見えた槍ヶ岳
おぉそこにいたのか!
ずいぶん小さいなぁ・・・
そして雷鳥も顔を出しました。今回2回目!
うーん、ついているのかいないのか。
Fさんと明朝5時の出発を確認して、再び、寝袋へ、正直眠い訳ないけど。
4日目。
キレット(切戸):山稜がV字型に深く切れこんで低くなっているところ、
割れめ。風隙(ふうげき)。日本語(驚)
晴れている。ようやく朝日が見れた。
大キレットに向かうには絶好の天気、無風である。
南岳から1時間ほどで大キレットは姿を現した。
地図に「危」のマークが付いています。
良い子の行く所じゃないですね。
鎖を手がかりに崖を渡ります。今日は本当に天気が良く、しかも平日で
人がいない!南岳で1日熟成した甲斐があった!
そしてHピークへ、Hは長谷川恒夫さんのHだそうです。
顔が引きつっているように見えるのは、気のせいではありません。
下に見えるのは1000m下です。
そしてまだまだ続く・・・・
ひえぇぇぇっ・・・
そこやばいっす。
こんなのばっかり、かなりの緊張が続きます。
さらに飛騨泣きへと向かいます。飛騨泣きですよ、泣き。
泣いちゃうぐらい怖いってことでしょ?
おかしいでしょ絶対、名前の付け方変でしょ。
そして北穂高岳と涸沢岳の間の「危」!
ひぇぇ、こっちの方が怖いじゃん!
ちなみにこっちの「危」は名前ないの?
名無しの方が怖いなんて聞いてないぞ、
調査不足か?
しかし、やがて修羅場も過ぎ、今日の目的地奥穂高山荘へ、
いやいや、もう疲れましたよ、精神的に。
つづく・・・
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