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scenery being beautiful in both rainy and sunny weather

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一等三角点御在所岳

休みだ♪休みだ♪
久しぶりに休みがとれた。なので休んでる場合では無いのだ。

四日市出張もあと僅か、当然計画していた御在所岳に登るのだ。
標高1209.8m、高い山ではないが、電車で30分で行けるのだから嬉しい。
5時30分の始発に乗り込み、湯の山温泉へ。6時より登頂を開始した。
ただ登るだけだと、すぐ着いてしまうので、御在所岳周辺の山をグルッと回るつもりだ。

まず雲母峰を目指す。駅から歩き始め、登山口らしき所までくると、→キララ峰、と書いてある。
「?」と思ったが、他にそれらしい山は無いし地図にも無いので、不安だったが登り始めた。
後から気がついたが、ひょとして「雲母」ってキラキラしてんのかな?と。
だから地元の人はキララ峰と呼んでいるのだろう。
曇り空で雨は降っていなかった。杉林を登って一息ついて、周りを見ると霧に煙る林が綺麗だった。
かなり近くで鹿の声が聴こえた、上を見ると小鹿が2頭こちらを見て警戒している様だった。
口笛でピーピー音を出してみると、再び鳴きながら、上へと登って行った。
こちらも更に上へと昇った。
途中道を間違えながら頂上へとたどり着いたと思ったのだが、そこには手作り看板に「キララ2峰」と、
書かれていた。どうやら雲母峰頂上では無いようだ。
CA391158.JPGそのまま何も考えずに歩き出したのだが、これが間違いだった。道は下ていた、だがまた直ぐに登るだろうと思った。
しかし道は更に少しずつ下っていた。何故かあまり気にせず歩いていた。そんな折り頭上に横たわる木をくぐり抜けた後に頭を上げた瞬間、突き出た枝にしこたま頭をぶつけた。頭がクラクラして流血したので少し休んだが、大丈夫そうだった。
再び歩き始めたが次第に方向が変わって来たのでさすがにおかしいと、思い地図を見た。どうやら違う道を着てしまったようだ。偽頂上から800m程来てしまったようだが仕方ない。時間には余裕があったので来た道を戻った。来た道を戻るというのは非常に気が乗らないもんである。
なんだか左足もチクチクしたがあまり気にしなかった。

再度キララ2峰に来てみた。なる程よく見れば反対側に道があるように見えなくもない。うーん、看板も無いのかー。
どうやらあまり登山者も無いのだろう。ここまで1人も見ていない。それとも俺が疲れているのか?
気を取り直して雲母峰へ、そこからは意外と近かった。しかし頂上は開けておらず展望もなく、
おまけに看板もぶっ倒れていた。長居するような所でもなかったので先を急ぐ。

雲母峰から鎌ヶ岳へ、山とはそういうものであるが、頂から頂へは必ず一度下る。当たり前か…。
これがなんとももどかしい気もするが、それはそれで良いのだ、頂上を目指し何度も登る、登る。ひたすら登る、たまに下る。うーん人生ね、山登りって。一人黙々と歩いていると、そんなつまらない事を考えたりする。

さて、雨は降ってはいないものの、濡れた笹を掻き分けるうち、すっかりビショビショ。足元も泥だらけ、予想以上の歩きにくさだ。

鎌ヶ岳の上の方までくると、かなり砂の様な足元になってきた。すべり落ちそうな危険な個所が結構あった。
更に頂上の方は岩が多く、よじ登る感じで、なかなか楽しい。ただ危険であることは忘れてはいけない。
最後の崖を上り、頂上にたどり着いた。相変わらず1人も見なかった。
CA391166.JPGさてここから武平峠を越え雨乞岳を目指すつもりだった。

鎌ヶ岳を下り武平峠に向う途中、又道を見失った。今日は良く道を間違える。
なんとか武平峠を越え鈴鹿スカイラインに合流した。
そこで足を止め、小休止。汚れたなぁと思い足元を見ると左足のズボンの裾が血だらけだった!
驚いて裾を捲り上げると、腹いっぱいに俺の血を吸いこんだ丸々としたヒルが、コロンと転がり落ちた。
やられた。その場でヒルは退治したが、血が止まらない。全く気がつかなかった。
傷口を洗い流しバンドエイドを貼り付けたが、全く止らなかった。
仕方ないのでティッシュを貼り付けて歩き出した。
CA391170.JPG
「←雨乞岳登山口」とあったのでそこから登った。しかしまた迷った。また道が判らず、今度は沢に迷いこみ、どんどん沢を登って行ってしまった。次第に沢も急になり、登れなくなった。(おそらく峠谷だろう)
行ってはいけないと思いつつ、更に斜面を攀じ登った。必死だった。
とうとう廃墟みたいな所までたどり着き、登山道に出た。危く遭難しかけた。
いや遭難した。

だが、たどり着いたのは雨乞岳に向うルートではなく、御在所岳頂上のすぐ下だった。
もう足の血が止らないのと遭難したので、雨乞岳に向う気力は失せていた。


CA391172.JPG御在所岳頂上はロープウェイで登ってくる観光客がたくさん来ていた。もうすっかり天気も良くなっていたが望湖台というところから見えるらしい琵琶湖までは見えなかった。



e50e3e82.JPG
下山道で見た不思議な岩。




しばらく休憩し、下山した。国見岳に寄ってから下ろうと思ったのだが、またまたそちらに行くルートが判らず、いつの間にか違うルートで下っていた。今日は一体何なのだ!やっぱり疲れているのかも知れない。
とっとと帰ろう。シャワー浴びてビールにしよう。そうしよう。
下山途中更に2度間違えてやっとの事で湯ノ山温泉にたどり着いた。もう温泉にも入りたくなかったので、
とっとと電車で帰った。

帰りの電車で、どこかの山岳部の学生と同じになった。皆疲れていてそれでいて楽しそうだった。


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